指ではじくだけで肩の痛みが治る!江戸の秘術から生まれた凄ワザ
私の初めての著書が、2015年12月に自由国民社より出版されました。
本書ではまず、パソコン、スマホの使いすぎによる四十肩、腱鞘炎、テニス肘、顎関節症などの
症状の特徴と原因を解りやすく説明し、これらの症状に対して腱をはじく方法の有効性を解説しました。
加えて、人間の体は、利き手・利き足があるように非対称のため、左右同じ刺激やストレッチ運動法が有効でないことを示しました。
そのうえで、自分でできる効果的な方法を紹介しております。
そのうちメインとなるのは、「腱を弾いてシコリを緩める」方法で、筋肉の張力を感知して緩める
センサーとしての 腱の作用を利用したものです。
これは、江戸時代の按摩術の『解釈の術』を、解剖学や整体理論のもと進化させたものです。
そのほかにも、古法按摩には、同じ体勢や動作の繰り返しを強いられる現代人の硬くなった体を癒す知恵がいっぱい詰まっています。
江戸時代の施術法が、現代人の.パソコン・スマホ・タブレットの使いすぎ症状に、現代医学よりも効果があることは驚きですね。
『按摩手引』という本の中には、江戸時代に江戸の町で暮らす人にはストレスがあったことが書かれ、
ストレスで硬くなったみぞおちの気を散らす方法などが書かれています。
明治維新の時に、文明開化の名の下、江戸幕府の痕跡を消すために、江戸時代の優れた東洋医学が禁止になり、
診断と治療を併せ持つ按摩術は姿を消し、フランス生まれのマッサージがとってかわりました。
現在のあん摩は、江戸時代に盲人により行われていた慰安・娯楽のあんまを、明治政府が視覚障害者の生業にと
行わせたことに端を発しております。
そんな中、歴史の変遷の中で消えていた本当の按摩術を現代にパワーアップする形でよみがえらせ、
自分でできる「セルフ腱はじき」「手のアーチ調整法」「バランスストレッチ」として
この本の中で公開することにしたわけです。