【孤独死防止】一人暮らし高齢者の自宅の鍵を預かる事業
- ユーザー
- たなごころ
- 日付
- 14年6月11日 16時45分
- 元記事URL(外部サイト)
- http://kaigosupport.org/blog/?p=571
[本文引用]
寝屋川市で高齢者の孤独死を防ぐため、全国で初となる「自宅の鍵を預かる」試みが始まりました。
社会福祉協議会が間に入り、独居の高齢者の鍵を預かり近くの福祉施設に保管するというもの。万が一の時は深夜でも安否確認に駆けつけることができる。
寝屋川市では、2012年から一部地域でモデル事業として「緊急時安否確認事業(かぎ預かり)」を実施していたが、今年4月から寝屋川市全域で始まることになりました。
かぎ預かりの仕組み
・65歳以上の一人暮らし高齢者が対象
・申し込むと民生委員、自治会長、社協職員立ち会いで鍵を封筒に入れ封印
・近くの24時間対応の福祉施設に保管
鍵を預けた人に異変がおこり連絡が入った場合、施設スタッフや民生委員が鍵を持って伺い、複数人で自宅へ入るようになっています。
寝屋川市内では、昨年1月から今年3月までの孤独死は72件発生し、うち25件が死後8日以上たって発見されています。
寝屋川市内の一人暮らし高齢者は4月現在、約7600人で毎年300人から400人ずつ増えています。
これまで鍵預かりは、町内会や自治会などでも行っているところはあったが、これらの場合は個人的な信頼関係に基づくものが多く、預かる側の負担が大きかった。
寝屋川市の試みは公的な人間を介し、24時間対応できる福祉施設で保管することで個人の負担を軽減したとことが特徴です。
これからの課題
反響の大きい「かぎ預かり」ですが、課題はあるようです。近所付き合いや地域との繋がりを嫌う人は、どうしても孤独になります。
・最初から耳を貸さない
・身寄りはないが、鍵は預けたくない
・家に閉じこもって交流をもたない
・意欲がない
・心を閉ざしている
どんなに良い試みでも、浸透するまでには時間がかかります。預けたくないと思っている人も時間をかけてフォローしていく必要があるようです。
一人暮らしの高齢者は全国で600万人の達するとされているなかで、「死」をどのように受け止めるか社会全体で考える時期がきたということなのかもしれません。