脳卒中による廃用性症候群の悪循環
- ユーザー
- たなごころ
- 日付
- 14年1月10日 14時59分
- 元記事URL(外部サイト)
- http://kaigosupport.org/blog/?p=502
[本文引用]
脳卒中によるマヒがきっかけで寝たきりになる例があります。マヒが残ったとしても、リハビリと本人の意思・意欲で寝たきりにならない人はたくさんいます。
寝たきりになる多くの要因は、必要以上に安静を保った結果、足腰や内蔵、メンタルが衰え、「廃用性症候群」を引き起こしてしまうためです。
廃用性症候群とは、病気や障害などの原因により活動しない、できない状態が続いた時に発生する二次的な身体機能の衰えをさします。
骨折でギプス固定をしていると、筋肉が痩せ、関節が硬くなるということがあります。それが廃用性症候群です。
若い人は回復力が強いので早くもとに戻るのですが、高齢になると回復力も弱く、なかなかもとに戻りません。

関節が動かない拘縮
関節を動かさない状態が続くと、数日で拘縮がはじまり、1ケ月もすれば関節は動きにくくなります。
脳卒中などの病気があると、拘縮はさらに起こりやすくなります。
拘縮は、どの関節にも起こりえるものですが、膝や足首の関節に起こると、歩行が困難になります。
一定の角度以上(35°)の拘縮が膝に起こると、杖や歩行器が必要ですし、足首にわずかでも拘縮が起こると、転倒しやすいリスクが発生します。
筋肉が弱くなる、筋委縮
筋肉は使って鍛えれば太くなり、強さも増します。
使わないでいると、筋肉は細くなり衰えます。筋肉を全く使わない状態では、あっという間に筋力は低下し、寝たきりの生活を1ケ月も続けると、高齢の場合はほとんど歩けなくなってしまい、また歩けるようになるには訓練が必要になります。
筋肉の委縮は栄養状態や神経のマヒ、関節の拘縮によっても誘発されます。
筋萎縮は歩くことができなくなることが全てではなく、歩き方が不安定になり転倒しやすくなります。その際、筋肉がやせているため外力がダイレクトに骨に達して、骨折しやすくなります。
さいごに
骨は硬く、丈夫なものですが、強度を保つには一定の負荷が必要です。
足の骨は寝たきりや歩かないで過ごすと、カルシウムが抜け薄い骨になってしまいます。



