具体的な目標と、リハビリに取り組むやる気
- ユーザー
- たなごころ
- 日付
- 14年1月16日 11時04分
- 元記事URL(外部サイト)
- http://kaigosupport.org/blog/?p=513
[本文引用]
「リハビリ」というと、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった資格によって行われる機能訓練を連想しますが、訪問リハビリマッサージではそうした考えのものではありません。
リハビリという言葉は本来、「元の状態に戻す」ということです。
病気やケガで一時的に中断した生活を、できるだけ今までの生活に戻すことがリハビリの目的です。
それには専門家の訓練だけに頼らず、生活のなかでできるところから開始することが大切です。
そのほうがリハビリを自然に受け入れやすいものです。
特に着替えや、洗面、身だしなみを整えるために必要な体の動き、食事のとき茶碗を持ったり、スプーンを使う動作などは手や指の機能回復訓練としてはピッタリです。
どんな機能訓練より最適で、「手の動きを元に戻す為の機能訓練」より「おぼつかなくても、自分でスプーンを使って食べよう」とする努力のほうが前向きになります。
足の関節のリハビリなどは痛みを伴い、ベッドでの訓練よりも椅子に座る時間を長くすることのほうが痛みなく機能訓練と同じような効果を得られます。

具体的な目標と、リハビリに取り組むやる気
起きる・座る・立つ・歩くという動作は「生活をする」ために必要な動作です。動作をすることで体験をすることができるのです。
私の父や母がよく言う言葉に
「動けなくなったらおしまい」
「動けるうちが華」
など会話の中で口にします。
その反面、病気をしたり、膝に痛みがあると外出がおっくうになります。
そんな時に歩くことを「やる気」にさせるのが目的です。
孫の運動会や送り迎え、だれかと食事に行くなどの動機は、歩く練習やトレーニングという意欲をはるかに上回ります。
体力維持のため、ダイエットなど自分だけを意識すると長続きしないものが、人とのかかわりがあると出来ることもあるのです。
訪問リハビリマッサージは慢性的な痛みを和らげ、生活の中でのリハビリを補助することが目的です。
痛みが強いとやりたくてもできません。
痛みを軽減させ、生活でのリハビリを開始することで、廃用性症候群の痛みを軽減する好循環をつくることが私たちの存在意義の一つだと考えています。



